中華DC-ACインバーター

この夏、非常用電源を作ってみたくなり、その第一歩としてAliExpressで”Pure Sine Inverter”なるものを買っていました。そして実用しないまま冬になりそうです。これは良くない。

買ったのはTATALIKENというブランドの入力DC24V/出力AC110Vの3000W品です。こういうのの性能は半分、何なら3割ぐらいで考えておいた方が幸せなんで、多分実力は1000Wくらいだろうと思います。電源になるバッテリーの入手性を考えると入力は12Vがいいんですが、電流を少なくしたかったので24Vを選択。割引使って7000円弱でした。

ただ、結局24Vバッテリーの準備が面倒になって今日まで放置していました。このままだとすべて忘れてガラクタまっしぐらなので動作確認くらいはしておくことにしました。

安定化電源に繋いで無負荷での出力波形を見たところきれいな正弦波、消費電流は0.45A(11W)でした。他のインバーターを知りませんが、ちょっと調べた感じでは悪くない数字のようです。
 

負荷テストもしたかったのですが、電源が力不足なので無理はしないことにして先に内部を確認してみたのがこちら。
 
写真左側に24V入力、右側に110V出力があります。恐ろしいことに110V出力の端子がすぐ横の基板と接触してまして、抵抗の足が触れるか触れないかのギリギリの距離。さすがのクオリティです。
全体に基板が右に寄ってしまっている感じです。左側に余裕はあるので単に固定用の穴位置を間違えたんじゃないかと思います。これは後で穴をあけ直して修正します。

24V入力は雑に見積もって1000Wで42A、3000Wでは125Aも流れることになるので太めの線(といっても14AWGの200℃耐熱シリコン被覆線)2本を使って配線されてます。これの許容電流が気になったので調べてみたら、メーカー仕様書上の許容電流は20Aでした。全然足りてない。一方で、同じ14AWG 200℃耐熱のシリコン被覆線の許容電流を55.6Aとしている資料が多数あります。DFRobotとか。これだと2本で110Aくらい流せることになるんですが、ここには罠があって、55.6Aというのは恐らく電線自身の発熱を耐熱ギリギリまで許した場合の値と思われます(参考資料。外被の耐熱温度で許容電流値が変わる)。開放系ならいいんですが、ケース内に密閉されているので高温を前提とした55.6Aという数字を使うのは不安があります。なのでせめてもの改善として10AWG(許容電流50A)に替えることにします。

内部ワイヤーは100V出力側も怪しくて、18AWG(許容電流7A)が使われていました。これでコンセント2口を賄うのは無理があるので、12AWG(許容電流30A)に替えます。

と、改造の方針を決めたところで資材待ちで次回待ちです。万が一間が空いてもこうやって記事にしておけば思い出せると信じて。

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